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【2025年版】TOPIXと日経平均、結局どっちがいい?市場再編後の今、徹底比較!

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この記事で伝えたいこと

日本株の代表的な指数、TOPIXと日経平均。2022年の東証市場再編を経て、その中身は大きく変わりました。本記事では、最新のデータで両者の違いを徹底比較し、「今、投資するならどっちを選ぶべきか」という疑問に、初心者にも分かりやすくお答えします!

こんにちは、金育SEのまさ(@kinikuse)です。

日本株のインデックスファンドを買うとき、多くの人が「TOPIX」と「日経平均株価」、どちらに連動する商品を選ぶべきか悩むのではないでしょうか?

特に2022年4月には東証の市場再編があり、TOPIXの仕組みも大きく変わりました。以前との違いをしっかり理解しないまま、「なんとなく」で選んでしまうのはもったいないですよね。

今回は、市場再編後の今だからこそ知っておきたい、TOPIXと日経平均の最新の違いを解説していきます!

この記事で分かること

  • TOPIXと日経平均の根本的な違いがわかる
  • 2022年の市場再編でTOPIXがどう進化したか理解できる
  • 最新データに基づき、どちらの指数が自分に合っているか判断できる

結論:分散投資を重視するなら、進化した「TOPIX」がおすすめ!

いきなり結論から言うと、私はTOPIX連動型の投資信託をオススメします。

理由はシンプルで、2022年の市場再編を経て、TOPIXがより分散投資に適した、健全な指数に進化したからです。

以前は「成績不振の企業も含まれる」という弱点がありましたが、その点が大きく改善されたんですね。これから、その理由を詳しく見ていきましょう。

TOPIXと日経平均の違いをサクッと比較

まずは、現在の両者の違いを表で比較してみましょう。

観点 TOPIX (東証株価指数) 日経平均株価 (日経225)
対象銘柄数 約1,700銘柄 (2025年2月時点) 225銘柄 (固定)
選定基準 旧東証一部銘柄を中心に、市場流動性などで選定 日本経済新聞社が選ぶ、日本を代表する225銘柄
算出方法 時価総額加重平均 (会社の規模が大きいほど影響大) 株価平均 (株価が高い銘柄ほど影響大)
上位5社の集中度 約15% (2024年末時点) 約31% (2025年1月時点)

一番の違いは、やはり対象となる銘柄数と、それに伴う上位銘柄の集中度です。

TOPIX:広く分散し、市場全体を反映

参考画像

TOPIXは、2022年の市場再編までは「東証一部の全銘柄」を対象としていましたが、現在は基準を満たした約1,700銘柄で構成されています。日本の株式市場の全体像を、より正確に映し出す鏡のような存在です。

算出方法は「時価総額加重平均」。これは、会社の規模(時価総額)が大きいほど、指数に与える影響が大きくなる計算方法です。

▼TOPIX 上位5銘柄(2024年12月末時点)

順位 銘柄名 構成比率
1 トヨタ自動車 4.2%
2 ソニーグループ 3.0%
3 三菱UFJフィナンシャル・グループ 2.9%
4 日立製作所 2.6%
5 リクルートホールディングス 2.2%

トヨタ自動車がトップですが、それでも全体の4%程度。様々な大企業で構成されており、バランスが取れているのが分かりますね。

日経平均:選ばれた225社の株価の平均

参考画像

一方、日経平均は、日本経済新聞社が独自の基準で選んだ、日本を代表する225銘柄が対象です。

算出方法は「株価平均」。非常にシンプルですが、株価が高い銘柄(値がさ株)の値動きに、指数全体が大きく左右されるという特徴があります。

▼日経平均 上位5銘柄(2025年1月末時点)

順位 銘柄名 構成比率
1 ファーストリテイリング 11.4%
2 東京エレクトロン 6.5%
3 アドバンテスト 5.8%
4 ソフトバンクグループ 4.7%
5 リクルートホールディングス 2.7%

見てください、この偏り!笑 ユニクロを展開するファーストリテイリング1社だけで、指数全体の11%以上を占めています。これは、「日経平均は、もはやファストリの株価指数だ」と揶揄されるほど、極端な構成なんです。

解説:2022年の市場再編でTOPIXはどう進化したか?

さて、ここで重要なのが2022年4月の東証市場再編です。

それまでのTOPIXは「東証一部に上場していれば、どんな企業でも構成銘柄になる」というルールでした。その結果、市場から評価されず時価総額が小さくなった、いわゆる「ゾンビ企業」が居座り続け、指数全体のパフォーマンスの足を引っ張っていると問題視されていたのです。

しかし、市場再編を機にTOPIXのルールも変更。流通する時価総額が100億円に満たないような銘柄は、段階的に指数から除外されることになりました。

これにより、2022年当初に約2,200あった構成銘柄は、2025年には約1,700銘柄まで減少。将来的には1,200銘柄程度まで絞り込まれる予定です。

これは、かつてのTOPIXの弱点が解消され、より新陳代謝が働き、質の高い企業で構成される指数へと進化したことを意味します。インデックス投資家にとっては、まさに朗報と言えるでしょう!

結論:今、日本株に投資するならどっち?

これらの違いを踏まえた上で、改めて「どちらの指数に連動するファンドを選ぶべきか」を考えてみましょう。

長期的な資産形成には「TOPIX」がおすすめ

私のおすすめは、やはりTOPIX連動型ファンドです。

  • 理由①:圧倒的な分散効果
  • 約1,700銘柄に投資することで、特定の企業や業種の動向に左右されにくい、安定したリターンが期待できます。
  • 理由②:指数の健全化
  • 市場再編を経て、パフォーマンスの足を引っ張っていた銘柄が整理され、より魅力的な指数に生まれ変わりました。

日本市場全体に、広く、まるごと投資したい。そんな長期的な資産形成の考え方には、TOPIXが最適だと私は考えます。

日経平均はこんな人向け

では、日経平均はどんな人に向いているのでしょうか。

  • 日本を代表する、値がさ株(ハイテク株など)の値上がりに期待したい人
  • 日々のニュースで馴染みがあり、値動きが分かりやすい方が良い人

225銘柄という少数精鋭、かつ特定の銘柄の影響が大きいため、良くも悪くもTOPIXより値動きが大きくなる傾向があります。その特性を理解した上で、短期的な値動きを追いたい方などには面白い選択肢かもしれません。

まとめ

今回は、市場再編後のTOPIXと日経平均の違いについて解説しました。

TOPIX vs 日経平均(2025年版)

  • TOPIX: 約1,700銘柄に広く分散。市場再編で質も向上し、長期投資向きに進化した!
  • 日経平均: 225銘柄に集中投資。ファストリなど特定の値がさ株の影響が極めて大きい。
  • 結論: 長期的な資産形成を目指すなら、分散効果が高く、より健全に進化したTOPIXがおすすめ!

「日本株全体に投資する」と言っても、TOPIXを選ぶか、日経平均を選ぶかで、その中身は全く異なります。ぜひ、ご自身の投資スタイルに合った指数を選んで、賢く資産形成を進めていきましょう!


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