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『転職の思考法』は転職しなくても必読!【3つのポイント要約】
この記事で伝えたいこと
『転職の思考法』は転職を考えていない人にも役立つ一冊。本書の3つのポイントを要約し、投資への活かし方も解説します。
こんにちは、金育SEのまさ(@kinikuse)です。
投資の話とは少しずれますが、『転職の思考法』という本は転職に関わらず、社会人なら必読です。
30歳も近くなると「お金」だけでなく「転職」の話題も増えてきます。
私自身も転職を真剣に検討した時期がありました。ただ、この本を読んで考えた結果、転職しない結論になりました。
後輩にもその話をしたら「ブログに書くべき!」と言われたので、少し脱線しますがまとめてみます。
この記事で分かること
- 『転職の思考法』の3つのポイントがわかる
- 投資への活かし方がわかる
『転職の思考法』は転職しなくても必読!
『転職の思考法』は転職前には必ず読むべきと言われますが、転職を考えていない人も読んだ方が良いです。
2人に1人が転職する時代なのに 転職しなくて良いのかな?
と悩んでいる人に伝えたいのは、「逆に言えば2人に1人は転職しない時代」って事実です。今後は転職する人が増えていくかもしれませんが、転職しない人も一定数は残ります。
『転職の思考法』に書いてあるのは、「誰もがいつでも転職できる状態を作ること」です。
すぐに転職できる「即戦力人材」になれれば、どこで働こうが関係ないありません。転職を考えていない人も読むべき良書と言えます。
転職の思考法のポイント
著者は北野唯我さんで、広告業界→スタートアップの流れで輝かしいキャリアを築いている方です。
Note
- 2010年に神戸大学経営学部を卒業後、博報堂に入社
- ボストンコンサルティンググループに転職
- 2016年からワンキャリアに参画し、最高戦略責任者を務める
- 2019年から子会社のレントヘッドの代表取締役を兼務
この本は、大手企業に務める主人公を転職コンサルタントが導いていくストーリー仕立てになっています。教科書のような難しい言葉がないのでとても読みやすいのが特徴です。
ざっくり3つの考え方が書いてあります。
- 転職という選択肢を持つ意義
- 年収は「技術資産✕人的資産✕業界」で決まる
- 仕事はやりたいことではなく状態に重きをおいても良い
それぞれを簡単に要約します。
考え方1:転職という選択肢を持とう
人生100年時代とは、昔よりも長く働くことを意味しています。
1つの会社に一生働き続ける時代は終焉を迎えています。残念なことに、多くの会社は100年も続くようなビジネスモデルにはなっていません。
転職を前提に考える必要がある現代では、「上司ではなくマーケットを見て生きる」必要があります。
上司に言われた仕事だけを淡々とこなすのではなく、いつでも転職できるマーケットバリューを獲得する働き方が必要になります。
この「転職という選択肢を持っていること」は、現代の時代背景上も必須でしょう。
考え方2:年収は3つの要素で決まる
本書では年収は自分の実力だけではなく、マーケットバリューで決まるとあります。ここで言うマーケットバリューは3つの軸で決まります。
★
技術資産✕人的資産✕業界
この3つの体積が大きくなると、年収も高くなります。どれか1つだけに特化していてもダメだと書かれています。
それぞれについて解説します。
技術資産は本人の実力
1つ目の要素は技術資産です。高い専門性と希少な経験を持つ人を技術資産が高い人と呼びます。
私の例でいうとこんな技術資産を保有しています。
専門性と経験の例
- プログラミングスキル(Java, TypeScriptなど)
- プロダクトマネージャー
- アジャイル組織の立ち上げ、アジャイル開発の推進
- 高度なユーザサポートスキル
- 新規サービスの立ち上げ~開発・運営経験
- 高度な証券知識(証券アナリスト資格保有)
- のべ1000人以上に向けた、金融教育についての講演
こういった棚卸しをして、足りない資産を計画的に増やしていくことが求められます。
本書で印象的だったのは、このセリフです。
20代は専門性、30代以降は経験をとれ。これが結論だ。専門性は、誰でも学べば獲得可能だ。一方で。経験はそうではない。
この本は入社2,3年目で読むべきだったんだな、と少しだけ後悔しました。笑
人間関係で仕事を得られるか
2つ目の要素は人的資産です。一言でいうと人脈。もし転職したとしても、指名で仕事をくれる人がいれば、マーケットバリューも高いと言えます。
ただ、これは非常に難しいですよね。
私も「この仕事は〇〇社のまささんに任せたい」と言ってもらう機会はありますが、転職後は無理です。
ただし、本書では40代以降になると人的資産が極めて重要だと言われています。
伸びてる業界に身を置くべき
3つ目の要素は業界の生産性です。例えば、IT業界では新卒で1,000万もらえる会社が出てきています。逆にメーカーや金融では聞いたことが無いですよね。
マーケットバリューを決める最大の要素が、業界の生産性と言えます。
業界の生産性とは、その業界にいる人間が、平均一人当たりどれほどの価値を生み出しているか。一人当たりの粗利に該当する。
会社の売上からコストを引いて、給料が支払われますよね。これを業界全体に拡大するイメージです。市場規模÷総社員数≒業界の生産性と言えそうですね。
日本の場合は、終身雇用が染み付いているため、メーカーに努めている人数が非常に多いままです。一方で、伸びているIT分野は人材不足が目立っています。
努力によって、技術資産・人的資産をどんなに高めたとしても、業界の生産性が低いのであれば、給料には限界があります。
お金が全てとは言いませんが、働く業界を見極めることがいちばん大事でしょう。
考え方3:やりたいことは見つからなくても良い
この本を読んでよかったと感じた1番のことは、この部分です。
本書では人間は2つのタイプに分けられると断言しています。
- to do型の人(1%):やりたいコトが明確
- being型の人(99%):ありたい状態に重きを置く
就職活動で「やりたいことはなんですか?」とよく聞かれましたよね。でも、やりたいことがある人は1%に過ぎないそうです。
これを読んで本当に安心しました。
being型の人にとって重要なポイントは2つです。
- 仕事で求められるスペックと自分自身が釣り合っていること
- 自分を嫌いにならない選択肢を選べること
ロールプレイングゲームで例えると、主人公が弱すぎて敵に勝てないゲームやスライムしか出てこないゲームは楽しくないですよね。仕事のレベル感が自分に合っていない状態は、ストレスになります。
また、売りたくもない商品を売る営業を毎日すると、確実にメンタルにくるでしょう。証券会社の営業成績トップな方が、営業色のない金融アドバイザーに転職する例をよく聞くので、納得感がありました。
転職しなくても、投資する上で重要
『転職の思考法』を読んだことで、転職しない決断をしました
こう考えた経緯は貴重なので、将来見返すためにも残しておきます。
- 20代で得た高い専門性を元に、30代でも希少な経験ができる見込みがある
- 仕事の難易度と自身のスペックが釣り合ってる
- IT×金融は伸び続ける(はず?)
1つだけ不安なのは「IT×金融は本当に伸び続けるのか?」です。
私はSEとして生きていきたいのでしばらくはこのまま経験を積んでいきます。ただ、金融業界が傾くことはあるかもと思っています。
「100年続くビジネスモデルは無い」という現代に、「転職しない決断」をするのは一定のリスクを取っています。
「転職しない」リスクをヘッジするためには、投資が必要不可欠になります。
最後に強引に投資につなげましたが、金育には関係の薄い話でした。笑
『転職の思考法』には転職アドバイザーの選び方なども書いてありますが、私にとっては3つの考え方が非常に役に立ちました。
- 転職しない選択肢を持つべき
- 年収は技術資産✕人的資産✕業界で決まる
- やりたいことは見つからなくても良い
もし転職する気が全く無くても早めにこの本を読むことをおすすめします。
働く上で考えるべきことが、強い説得力と引き込まれるようなストーリーで書かれている本です。
投資を始める前に、自分を見つめ直してみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございます。
良い機会なので、私と一緒にお金の勉強を始めませんか。
まったり更新していくので、X(@kinikuse)もフォローいただけると幸いです。

