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損切りできない人の科学【もったいない病とサンクコスト】
この記事で伝えたいこと
投資における損切りの難しさを「サンクコスト」と「コンコルド効果」という行動経済学の概念を用いて解説。もったいない病に陥らず、合理的な意思決定をするための「出口戦略」の重要性を説きます。
こんにちは、金育SEのまさ(@kinikuse)です。
投資では損切りが重要ですが、投資の初心者には損切りは非常に難しいものです。
損切りが難しい理由は「サンクコスト」という行動経済学の用語で説明できると言われてます。
まぁ一言でいうと「もったいない病」に取り憑かれてしまうんですね。
ツイッターで毎週実施中の金融リテラシークイズでは、別の呼び方について出題してみました。
【第10回 #金融リテラシークイズ 】
— まさ@金育SE (@kinikuse) January 26, 2020
難易度の調整が難しいんですが、深く考えずに出題してみます😅
過去の費用や時間で、中止しても戻ってこないものをサンクコストと呼びます😁
「サンクコストが気になり、やめられない気持ちになることをなんと呼ぶか?」#金育
答えはコンコルド効果です。こちらは心理学的な用語になります。
呼び方は違えど、損切りできない理由を説明するために必要な用語です。今回は損切りについてお話します。
サンクコストとは、既に失ったコストのこと
サンクコストの定義
そもそもサンクコストの定義は下記です。
既に投資した事業から撤退しても回収できないコストのことで、埋没費用ともいう。それまでに費やした労力やお金、時間などを惜しんで、それが今後の意思決定に影響を与えることを、サンクコスト効果と呼ぶ。
「投資した事業」とありますが、日常生活でもよくあります。
- ほぼ着てない洋服をタンスに眠らせていませんか?
- 使ってない調理器具を捨てずに残してませんか?
もう使ってないなら、捨ててスペースを空けたほうが合理的です。
でも、購入費用がもったいなくて捨てられない人が多いです。
心理学ではコンコルド効果と呼ぶ
今から60年ほど前、先進的な超音速旅客機であるコンコルドが大流行しました。ただし、旅客定員の少なさや燃料の問題により、その高すぎる開発コストと利益では採算が取れないことが判明。
合理的には、この段階で開発をやめるべきでしたが、そうはできませんでした。
今まで投入した予算や時間をもったいなく感じて開発を続行、莫大な損失を出して倒産しました。
この失敗になぞらえて「コンコルド効果」とも呼ばれています。
損切りできない理由も一緒
投資でも同じです。
「もっと待てば値段が上がるかも」とサンクコストを気にして、だらだらと保有し続けてしまいます。
完全にもったいない病に罹っていますね。
買う前に「出口戦略」を決めよう
損切りするには、出口戦略を決めてから買うことが必須です。
例えば、
- 10%下がったら必ず売る
- 20日経ったら必ず売る
- 20年間は絶対売らない
- 必要なときに必要な金額だけ売る
ポイントは「出口戦略を必ず守ること」です。
チャートを見てしまうと「サンクコスト」が気になって売れなくなっていまいます。投資を始める前の冷静なときにルールを決めるべきなんですね。
インデックス投資なら「出口戦略」は難しくない
短期売買の場合は、めっちゃ難しいです。
私がインデックス投資をしているのは「損切りルールを決められない」のも1つの理由です。笑
長期投資が前提になっているので、「売らない」ことが出口戦略になります。
こちらは簡単ですよね?
実際は、投資信託を売る状況も来ますが、それは別の記事で取り上げます。
いかがでしたか?
今回は「損切り」について取り上げました。
損切りについて
- 損切りできない理由はサンクコストが気になっちゃうから
- コンコルド効果とも呼ぶ
- もったいない病とも呼ぶ
- 投資を始める前には、出口戦略も決めておく
個別株で出口戦略が決まっていないと本当に悲惨なことになります。
ただ、インデックス投資なら出口戦略はそこまで難しくありません。
初心者を脱するために、損切りについて意識してみましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
良い機会なので、私と一緒にお金の勉強を始めませんか。
まったり更新していくので、X(@kinikuse)もフォローいただけると幸いです。
投資に関するご注意
当サイトの情報は、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。
投資の最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。
