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損失金額をイメージしよう【インデックス投資のリスク】

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この記事で伝えたいこと

インデックス投資における「リスク」は「リターンの変動幅」を意味します。リスクとリターンの関係を理解し、全世界株式を例に具体的な損失金額をイメージする方法を解説します。

こんにちは、金育SEのまさ(@kinikuse)です。

記念すべき15回目の金融リテラシークイズは「リスクとリターン」についての出題。コロナショック真っ最中の時期に出題したからか、過去最高の800人超の方にご参加いただきました!!

正解は「2/3くらいの確率で変動する利益幅」でした。

一般的にリスクと言うと「元本割れする確率」を指すと勘違いしがちですが、投資の世界では意味が若干異なります。「リターンの変動幅」を表し、プラスになる可能性も含んでいます

リスクとリターンの数字はググればすぐに出てきますが、大まかな損失金額をイメージするために役立ちます。

リスクとリターンを使いこなして、インデックス投資で想定される損失を知っておきましょう。

リターンは年利回り、リスクはブレ幅

投資におけるリターンは「期待される1年あたりの利回り」です。

一方で、「リスク」は普段使うものとは意味が異なります。

  • 日常のリスク:ネガティブなことが発生すること。その確率。
  • 投資のリスク:リターンのブレ幅。プラス方向への変動も含む。標準偏差。

リスクもリターンも統計学に基づいて算出されます。詳細は省きますが、1年間のリターンは正規分布に収束する前提で算出します。

「プラスのリスク」は一般的な感覚と異なるので、具体例で考えてみましょう。

株式より債券の方がリスクが小さい

参考資料

まぁおいといて、値動きが激しいのが株式緩やかなのが債券です。

リスクの値も日本債券の方が圧倒的に小さいですね。低リスク低リターンな商品といわれる所以です

コロナショック直後なのでリターンは、、悲惨な事になっています。。日本株式はリスクが高いため、マイナスになるのも仕方ないですね。

損失金額をイメージするための使い方

リスクがブレ幅であることがわかったところで、ツールとしての使い方を考えましょう。

リスクは標準偏差やシグマ(σ)と呼びますが、約68%の確率でこのブレ幅の中に収まります。

参考資料

to-kei.netから引用

1年後の資産金額はこんな計算式で算出できます。

1年後の資産金額(68%) = リターン ± リスク

1年後の資産金額(95%) = リターン ± リスク×2

この性質を利用すると、投資の損失金額を大まかにイメージできるんです。

eMAXIS Slim 全世界株式で考えてみる

有名な投資信託である、eMAXIS Slim 全世界株式が連動するインデックスを利用して考えてみます。

参考資料

100万円は、1年後には約105.4万円になりそうです。

ただし、ブレ幅があります。最終的な資産が70万円から140万円の間に収まる確率が95%になります。

今回のコロナショックが残りの5%の大暴落なのであれば、70万円より下がるかもしれませんね。

インデックス投資で利用する金融資産のリスクとリターン

ではインデックス投資でよく買われる金融資産のリターンとリスクを見てみましょう。

資産クラス リターン リスク ±1σ(68%) ±2σ(95%)
現金 0.1% 0.0% 0.1 〜 0.1 0.1 〜 0.1
日本株 1.6% 17.3% -15.7 〜 18.9 -33 〜 36.2
先進国株 5.9% 18.6% -12.7 〜 24.5 -31.3 〜 43.1
全世界株 5.4% 18.3% -12.9 〜 23.7 -31.2 〜 42
米S&P500 6.5% 18.0% -11.5 〜 24.5 -29.5 〜 42.5
日本債券 1.9% 1.9% 0 〜 3.8 -1.9 〜 5.7
先進国債券 5.4% 9.4% -4 〜 14.8 -13.4 〜 24.2

myIndexより金育SEが作成

投資は必ず余裕資金で行う必要がある理由はコレです。

この表を見ると、どの国の株だろうが、1年後には30%下落する可能性があることがわかります。生活するのに必要なお金で投資をしてしまうと、何かあったときに対応できません。

必ず、キャッシュを確保した上で投資していきましょう。

リスクとリターンの注意点

いくつかの注意点があります。

  • リスクとリターンはあくまで過去の数字
  • 数字は毎年更新される
  • 日常のリスクと投資のリスクは意味が異なる

これらの数字は過去の実績から算出されています。来年以降も同じ結果になるかどうかはわかりません

最近はアメリカ株が大流行ですが、10年前までは新興国株の方がリターンが良かったです。1年や5年といった短期間で考えるよりも、20年などの長期間の数字を参考にすべきでしょう。

最後に、私のブログも含めて「リスク」を常に「ブレ幅」と捉えている人は少ないです。文脈に合わせてどちらの意味なのかを読み取ってください


いかがでしたか?

  • 投資のリスクが小さいは、ブレ幅が小さいことを示す
  • 68%くらいの確率で「リターン±リスク」の範囲に収まる
  • 株式投資は30%下落する可能性が十分にある
  • 株を買うなら余裕資金で!

投資のリターンが何%なのかはよく注目されます。ただ、リスクについてしっかりと理解できている方は少ないですね。

特に、株式投資をすると、1年後に30%下落する可能性があることは理解すべきです。

現金が全く無い状況だと困ってしまいます。自分が抱えているリスクを認識した上で、必要な現金を確保するようにしましょう


最後までお読みいただきありがとうございます。
良い機会なので、私と一緒にお金の勉強を始めませんか。
まったり更新していくので、X(@kinikuse)もフォローいただけると幸いです。

投資に関するご注意

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