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投資すべき商品を見分ける3つの特性【安全性・収益性・流動性】

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この記事で伝えたいこと

金融商品を選ぶ上で重要な「安全性」「収益性」「流動性」の3つの特性を解説。全てを満たす商品はなく、目的と期間に合わせて選ぶ必要があります。

コロナだけではなく、オイルショックの懸念もあって相場環境は非常に不安定です。

投資を始めたいけど、何を買うのが正解なの...?

そんな悩みも当然ですね。自分にあった金融商品を選ぶことが大事で、金融庁も指針を出しています。金融リテラシークイズでは、投資すべき商品を選ぶ3つの観点について出題しました。

正解は「安全性・流動性・収益性」でした。簡単すぎましたかね?笑

この3つの特性をどう使いこなせばよいのか?具体的な商品を例に出して分析してみましょう。

投資すべき商品を見分ける3つの特性

金融庁は最低限身につけて欲しい金融リテラシーを金融リテラシーマップという資料にまとめています。この中で、金融商品を選ぶ際は安全性・収益性・流動性の3つの視点で評価すべきと述べられています。

てか金融商品ってなに?

金融商品とは、金融機関が扱うモノ全般です。株式や債券、投資信託だけではなく、保険や預金も含みます

預金と株式は全く違うのですが、「何が違うのか」を評価するためのツールを3つご紹介していきます。

安全性

「安全性」とは、資金が目減りしたり、期待していた利益が得られなくなる危険がないか、という点に着目した基準を指します。「投資はリスクがある」とよく言われますが、この金融分野でのリスクも安全性の指標です。

安全性が高い商品は「普通預金」や「定期預金」が代表的です。

収益性

「収益性」とは、利益の出やすさを指します。一般的には、投資は利益を出すための手段なので、最も着目されがちなポイントです。リターンとも呼びます。

収益性の高い商品は「株式」や「REIT」が代表的です。

流動性

「流動性」とは、現金への換えやすさを指します。金融商品によっては、一定期間自由に引き出せないものや、売却しても現金の受け取りまでに数日かかるものがあります。ボラティリティとも呼びます。

流動性が高い商品は「普通預金」や「投資信託」が代表的です。

すべてを満たす商品は存在しない

安全性・収益性・流動性の3つの視点全てを満たせる金融商品に投資できれば完璧なんですが、そんなの無いです。。

代表的なカテゴリでもこんなに違います。

金融商品 安全性(リスク) 収益性(リターン) 流動性
預金 高い ゼロ 高い
保険 やや高い 低い 低い
債券 やや高い やや低い 中程度
株式 低い 高い 中程度
FX・仮想通貨 ゼロ とても高い 中程度

3つの特性の関係

  • 安全性と収益性は、両立できない
  • 安全性と流動性は、両立できる
  • 収益性と流動性の両立は難しい

「ローリスク・ハイリターン」な商品は存在しないのは、誰でも知ってますよね?「安全なのにバク儲け」な商品は詐欺なので騙されないでください。

流動性が高いとは「自分と近い距離にお金がある」ということです。言い換えると、自分の近くにあるお金は、元本割れもしにくいです。銀行預金はまさに安全性も流動性も高い商品です。

一方で、お金を出稼ぎに出せば収益性も出しやすいです。ただし、当然お金が遠くなればなるほど、現金化するまでの時間も長くなります。

あなたが重視したいのはどれ?

あなたがお金を必要とする目的や期間と照らし合わせて、3つの特性から金融商品を選びましょう。

オリンピック後に家を買いたい

私の周りには結構います。家買いたい人。

延期の話も出ているオリンピック。仮に、2年後に家を買うとすると、頭金としては絶対に減らせないため、収益性よりも安全性を重視すべきでしょう。

間違っても、米国株式でドカンと一発増やすとかはダメですね。笑

老後資金の備えにしたい

2,000万円問題が騒がれたので、老後のお金に対する感度が高い方は多いです。

老後の蓄えにする場合は、安全性や流動性よりも収益性を優先できます。投資の期間を長くすることができれば、時間分散の効果によって元本割れの確率は下げることができます。


最後までお読みいただきありがとうございます。
良い機会なので、私と一緒にお金の勉強を始めませんか。
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投資に関するご注意

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投資の最終的な決定は、ご自身の判断と責任において行ってください。