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【簡単シミュレーター付】あなたの資産の「暴落耐性」は?為替・株価のストレステスト

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この記事で伝えたいこと

見かけの資産額に惑わされないで!為替変動と株価暴落、2つのリスクに対する「あなたの資産の暴落耐性」を、簡単なシミュレーターで今すぐチェックできます。

こんにちは、金育SEのまさ(@kinikuse)です。

最近、「資産が過去最高額になった!」と喜んでいる方、いらっしゃいませんか?

...私です。笑

2025年末の今、SNSなどを見ていると、今の相場を「バブル」だと感じている方も多いのではないでしょうか。

もし今、あなたの資産が●,000万円あったとしても、それが泡のように減価してしまう可能性はゼロではありません。見かけ上の資産額に惑わされず、その「暴落耐性」を冷静に評価することが大切です。

今回は、資産家計に大きな影響を与える ①為替レートの変動②株価の暴落 という2つの観点から、あなたの資産がどれだけの「暴落耐性」を持っているかを測る「資産ストレステスト」の方法をご紹介します。記事の最後には、ご自身の資産で簡単に試せるシミュレーターも用意していますので、ぜひ活用してみてくださいね!

この記事で分かること

  • なぜ今の資産額を見直すべきなのか、その背景にあるリスク要因
  • 為替変動と株価暴落が、あなたの資産にどれだけ影響を与えるか
  • 自分の資産がどれだけの「暴落耐性」を持っているか、その具体的な評価方法
  • あなたの資産でリスクシナリオを試せるオリジナルシミュレーターの使い方

記事を読む前に、あなたの資産でストレステストを試してみる!

今の資産額、見かけだけかも?「暴落耐性」をチェックすべき二つの大きなリスク要因

なぜ今の資産額が「見かけだけ」かもしれないのでしょうか? それは、主に以下の二つの大きな外部要因が、良くも悪くもあなたの資産を大きく変動させているからです。

リスク要因①:為替レートの乱高下

インデックス投資をしている人の多くは、外貨建て資産の比率が高いですよね。そのため、為替レートの変動があなたの資産増減にダイレクトに影響します。

この数年で、日本円は激しく円安に振れてきました。皆さんも体感されているのではないでしょうか? その要因についてはここでは深く触れませんが、例えば1ドル105円前後から160円前後まで大きく変動しています。

ドル円レートの推移

今後の為替がどう動くかは不透明です。

例えば、2026年に向けてトランプ氏がドル安政策を仕掛けるとも言われており、ドル円レートが140円、場合によっては120円まで円高に戻ることも考えられます。一方で、中長期的には日本の国力弱体化により、さらなる円安が進む可能性も否定できません。

円安で資産が増えたと感じている方は、もし円高に戻ったらどうなるか、一度立ち止まって考えてみることが大切です。

リスク要因②:いつか必ず来る株価暴落

株価の暴落は、投資をしている人なら誰しもが恐れるシナリオですよね。

世界的に見ても、リーマンショック・コロナショックを代表としたいろいろな要因で、景気は周期的に暴落の波にさらされています。

グラフ:過去の株価暴落の推移(イメージ) 過去の株価暴落の推移 (注:上記はイメージです。実際のグラフを挿入します。)

過去の主な株価暴落の幅と期間をまとめたのが以下の表です。

暴落の種類 最大下落率 下落期間 回復期間
ITバブル崩壊 約-80% 約2年7ヶ月 約6年5ヶ月
リーマンショック 約-50% 約1年5ヶ月 約3年4ヶ月
コロナショック 約-30% 約1ヶ月 約5ヶ月

このように、おおよそ8年に1回ほどは暴落が来ています。2020年のコロナショックからもうすぐ6年が経ち、そろそろ次の「危うい事態」が起こる可能性も視野に入れておく必要があるかもしれません。

【ケーススタディ】あなたの資産の「暴落耐性」を評価してみよう

見かけの資産額に一喜一憂するのではなく、為替変動と株価暴落という二つのリスクに晒された時に、あなたの資産が「本当はいくら」になるのかを具体的に見ていきましょう。

ここでは、仮想のAさんの資産を例に、ストレステストを行ってみます。

Aさんの資産状況(仮定)

  • 現在の総資産(円換算):2,000万円
  • 日本円の現金・預金:1,000万円
  • 外貨建てリスク資産(例:オルカン):1,000万円
  • 現在の為替レート:1ドル155円

シナリオ①:為替レートが変動したら?

まず、現在の株価はそのままに、為替レートだけが変動した場合を考えてみましょう。

シナリオ ドル円レート Aさんの外貨リスク資産(円換算) 総資産(円換算)
現在 155円 1,000万円 2,000万円
やや円高(2年前の水準) 140円 903万円 1,903万円
かなり円高(最悪想定) 120円 774万円 1,774万円

為替が円高に振れるだけで、資産総額が大きく目減りすることがわかりますね。例えば2年前のレート(140円)に戻っただけで、約100万円近くも減ってしまうのです。

シナリオ②:株価が暴落したら?

次に、現在の為替レートはそのままに、株価だけが暴落した場合を見てみましょう。

シナリオ 株価変動率 Aさんの外貨リスク資産(円換算) 総資産(円換算)
現在 0% 1,000万円 2,000万円
コロナショック級 -30% 700万円 1,700万円
リーマンショック級 -50% 500万円 1,500万円

株価暴落も、資産に大きなインパクトを与えます。特にリーマンショック級の暴落が来れば、リスク資産が半減し、総資産も大きく減少することがわかります。

シナリオ③:為替変動と株価暴落のダブルパンチ!

最悪のシナリオとして、為替の円高と株価の暴落が同時に起こった場合をシミュレーションしてみましょう。

シナリオ ドル円レート 株価変動率 Aさんの外貨リスク資産(円換算) 総資産(円換算)
現在 155円 0% 1,000万円 2,000万円
2年前の為替 + コロナ級暴落 140円 -30% 632万円 1,632万円
最悪の為替 + リーマン級暴落 120円 -50% 387万円 1,387万円

いかがでしょうか? 特に「最悪の為替 + リーマン級暴落」のシナリオでは、見かけ上の資産2,000万円が、わずか1,387万円にまで減ってしまう可能性もあることがわかります。これこそが、あなたの資産の「本当の実力」と認識すべき金額に近いのかもしれません。

【実践】あなたの資産の「暴落耐性」を今すぐ測ってみよう!

ここまでのケーススタディを見て、「自分の場合はどうなるんだろう?」と思った方も多いのではないでしょうか?

ご安心ください。

あなたの資産状況に合わせて、上記のようなストレステストが簡単に試せるシミュレーターを用意しました。

シミュレーターのスクリーンショット

シミュレーターの使い方はとても簡単です。

  1. あなたの資産状況を入力: 「現金・預金」と「リスク資産」を日本円と外貨(円換算)で入力します。
  2. シナリオを選択: 想定したい「資産暴落シナリオ(リスク資産の変動率)」と「為替変動シナリオ(円/ドルレート)」を選びます。
  3. 計算ボタンをクリック: シナリオに基づいた計算結果がすぐに表示されます。

様々なシナリオを試して、ご自身の資産がどれくらい減る可能性があるのか、冷静に把握してみましょう。

あなたの資産でストレステストを試してみる!

ストレステステストの結果をどう活かすか

ストレステストの結果を見て、少しショックを受けた方もいるかもしれませんね。 しかし、これは未来を悲観するためではなく、冷静に備えるための大切なステップです。

ストレステストの結果を活かす2つの視点

今回のテスト結果から、以下のようなことを考えるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。

  • リスクを受け入れ、ライフプランを再考

特に「為替140円×株価-30%」程度のシナリオは、いつ起きてもおかしくない現実的なリスクと認識すべきです。その時の資産額が、あなたの資産の「暴落耐性」を示す現実的な数字だと認識し、家計やライフプランを再考するきっかけにしてくれれば嬉しいです。

  • リスク許容度の再確認

あなたはどの程度の下落までなら精神的に耐えられますか?

シミュレーターで「これはさすがにキツイな…」と感じたシナリオがあったなら、それはあなたのリスク許容度を超えているサインかもしれません。資産配分や現金比率の見直しするきっかけにしてください。

相場が好調な時こそ、自分の資産の「暴落耐性」を見つめ直すチャンスです。 冷静にリスクを把握し、長期的な視点で資産形成を続けていきましょう。

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