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【衝撃データ】あなたの1億円、実は6,000万円の価値しかない?
この記事で伝えたいこと
2025年の好調な相場環境で「資産1億円達成」というツイートを多く見かけるようになりましたが、実は日本円の1億円の実質的な価値は10年前と比較して大幅に減少しています。この記事では、4つの観点を上げて「1億円の価値」が10年でいくら変化したのかの分析にチャレンジし、インフレ時代における資産防衛の重要性をお伝えします。
こんにちは、金育SEのまさ(@kinikuse)です。
最近、X(旧Twitter)を見ていると、「資産1億円達成!」というツイートを本当によく見かけるようになりました。2025年の好調な相場環境もあって、多くの方が資産を増やしているのは素晴らしいことですよね。
ただ、ふと疑問に思ったんです。
「今の1億円って、10年前の1億円と同じ価値なんだろうか?」
結論から言うと、残念ながら「ノー」です。
現在の1億円の価値を試算すると、実質的に10年前の6,000万円~7,000万円程度の価値に相当する気がしています。
「え、そんなに!?」と思われた方もいるかもしれません。 今回は、なぜ1億円の価値が下がってしまったのか、その理由をデータに基づいて深掘りしていきましょう。
この記事で分かること
- 富裕層の増加が「1億円」の希少性を低下させている実態
- インフレが私たちの購買力をどのように蝕んでいるか
- 資産運用をしないことによる「機会損失」の大きさ
- 円安が日本円の対外的な価値に与える影響
1. 富裕層の増加による「1億円」の希少性の低下
まず、純金融資産1億円以上を保有する「富裕層」の数自体が増えています。これは喜ばしいことではあるのですが、「1億円」という資産が以前ほど珍しくなくなった、とも言えるでしょう。
野村総合研究所の調査1によると、富裕層・超富裕層の合計世帯数は以下の通りです。
調査結果
- 2015年: 約121.7万世帯
- 2023年: 約165.3万世帯
この8年間で富裕層の数は約36%も増加しているんです。 つまり、1億円を持っている人が増えたことで、相対的に「1億円」の価値が下がってしまった、という側面がありそうです。
2. インフレによる購買力の低下
次に、私たちの生活に直結する「物価上昇」、つまりインフレの影響です。モノやサービスの値段が上がれば、同じ1億円で買えるものは少なくなります。
消費者物価指数(CPI)の推移2を見てみましょう。
調査結果
- 2015年 (年平均): 98.22
- 2025年 (IMF推計): 112.05
この10年間で物価は約14.1%も上昇しています。 つまり、10年前には1億円で買えたものが、今では1億1,410万円出さないと買えない、ということ。
単純計算すると、現在の1億円の購買力は、10年前の価値に換算すると約8,760万円に相当するんです。 何も対策をしないと、私たちの資産は知らず知らずのうちに目減りしてしまいます。
3. 資産運用をしないことによる「機会損失」
もしあなたが10年前に1億円を現金や普通預金として持っていたとしたら、どうなっていたでしょうか?
普通預金の金利はほぼ0%に近く、インフレで実質的な価値は目減りする一方です。 一方で、もしその1億円を株式市場で運用していたら…?
例えば、日本の株式市場全体の動きを示すTOPIXの推移3を見てみましょう。
調査結果
- 2015年11月末: 約1,600ポイント
- 2025年11月5日: 約3,300ポイント
もし10年前に1億円をTOPIXに連動する形で投資していれば、資産は約2倍の2億円以上になっていた可能性が高いんです。
つまり、現金で持っていたことで、1億円以上の「機会損失」が生じている、とも言えるわけです。 「銀行に預けておけば安心」という時代は、もう終わったのかもしれません。
4. 円安による対外的な価値の低下
最後に、円安の進行です。海外からモノを買ったり、海外旅行に行ったりする際に、円の価値が下がっていることを実感する方も多いのではないでしょうか。
ドル円相場の推移4を見てみましょう。
調査結果
- 2015年 (平均): 1ドル ≒ 121円
- 2025年11月5日: 1ドル ≒ 153円
これをドル建てで換算すると、
ドル換算した1億円の価値
- 10年前の1億円: 約82.6万ドル
- 現在の1億円: 約65.4万ドル
なんと、ドル建てでの価値は約21%も下落しているんです。 輸入品の価格が高騰したり、海外での購買力が低下したりと、私たちの生活にも大きな影響を与えています。
まとめ:インフレ時代を生き抜く資産防衛術
いかがでしたでしょうか?
「1億円」という数字だけを見ると、とても大きな資産に思えますが、その実質的な価値は10年前と比較して大きく変化していることがお分かりいただけたかと思います。
4つの観点からわかる1億円の価値への評価
- 富裕層の増加: 希少性の低下(8年で36%増加)
- インフレ: 購買力の低下(10年で購買力-12.4%)
- 機会損失: 資産運用の重要性(10年で資産が2倍になる機会を損失)
- 円安: 対外的な価値の低下(10年で対ドル価値-21%)
これらの要因が複合的に作用し、現在の1億円は、10年前の6,000万円~7,000万円程度の価値に相当すると言えるでしょう。
このインフレ時代を生き抜くためには、ただ貯蓄するだけでなく、「資産をいかに守り、増やすか」という視点が非常に重要になります。
あなたの資産は、インフレや円安に負けない「強い資産」になっていますか? ぜひこの機会に、ご自身の資産状況を見直してみてください。
最後までお読みいただきありがとうございます。
良い機会なので、私と一緒にお金の勉強を始めませんか。
まったり更新していくので、X(@kinikuse)もフォローいただけると幸いです。





