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非上場企業に投資すると儲かるの?【エンジェル税制】

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この記事で伝えたいこと

ベンチャー企業への投資を促進する「エンジェル税制」。投資時と売却時に税制優遇を受けられますが、シミュレーションの結果、高所得者向けの色合いが濃い制度のようです。

税金の制度は毎年変わります。令和2年の税制改正内容にはNISA制度の変更以外にも「エンジェル税制」への変更もありました。

でもそもそもエンジェル税制って皆さんご存知ですか?ツイッターでも聞いてみました。

「ベンチャー企業への投資が控除されるのはエンジェル税制」と知っているのは4割です。そもそもそんな制度無いと思ってる方も3割。認知度が低い制度ですね。

実は投資で所得控除できる制度は2つしかありません。

今回はこのエンジェル税制が何か?にフォーカスしてお話します。

エンジェル投資ってナニ?

超ハイリターンを狙うハイリスクな投資です。

ベンチャー企業への投資で思い浮かべるのは「IPO投資」ですね。でもエンジェル投資は少し違います。

  • IPO投資:株式市場に新規上場する新興企業への投資
  • エンジェル投資:未上場の新興企業への投資

そもそもなんでエンジェルなんて可愛い名前かと言うと、「イギリスで演劇事業に資金供給する富裕な個人を表現した言葉に由来する」ようです。(wikipediaより)新しく事業を始める投資家にとっては天使のような存在ってことですね。笑

エンジェル税制は節税の一種

参考資料

日本では昔からベンチャー企業が育ちづらいです。その課題を解消するために、ベンチャー企業への投資金額を節税できる制度が用意されています。

エンジェル税制とは

ベンチャー企業への投資を促進するためにベンチャー企業へ投資を行った個人投資家に対して税制上の優遇措置を行う制度です。ベンチャー企業に対して、個人投資家が投資を行った場合、投資時点と、売却時点のいずれの時点でも税制上の優遇措置を受けることができます。

投資して節税できる制度は「iDeCo」と「エンジェル税制」しかないので、貴重な制度の1つですね。

「投資時」「株式売却時」に節税を受けることができる制度です。

節税1:投資時点

投資するタイミングでは2つの控除パターンのどちらかを選べます。

参考資料

  • 自分の総所得金額(給与など)から控除(最大1,000万円
  • 株で儲かった金額から控除(上限なし!

特に後者の優遇措置はすごくいい感じですね。

節税2:株式売却時点

株式を売却して損失が出た場合にも優遇があります。

その年の他の株式譲渡益との損益通算が可能で、損益通算しきれなかった分は3年間の繰越ができます。売却時は住民税も対象です。

株式投資をする人にとっては有利な制度です。

エンジェル投資先の例

個人で探してもいいのですが、節税条件に適さない場合があるので仲介企業を利用するのがベストです。

有名なエンジェル投資プラットフォームはFUNDINNOです。例えば5/16時点ではこんな案件があります。

参考資料

やはり、AIやブロックチェーンといった新しいビジネスが多いですね。

節税効果シミュレーション

では、いちばん重要などれくらい節税できるのか?を見てみましょう。

シミュレーションの前提

年収 所得税額 節税額
300万 164,000 9,800
600万 696,500 19,600
900万 1,346,600 22,600
2000万 5,052,000 39,200

思ったより節税できない…

超高リスクな未上場企業投資をする割には、節税金額が低い印象です。。

高所得者だとお得な制度

でもこれ、高額納税者にとってはお得な制度になっています。

1億円の収入がある方は4000万の所得税を取られます。どうせ取られるなら、、とエンジェル投資に1000万かけると、450万も節税できます

しかも、運良く上場に成功すれば莫大な利益が得られますし、失敗しても出口節税も狙えます。

まぁ一般人の我々には関係ない制度ですね。。

一般の所得者がやるべき節税は?

我々が目を向けるべき節税制度は主に4つです。

  1. iDeCo
  2. ふるさと納税
  3. NISA・つみたてNISA
  4. 住宅ローン減税

低リスク安定節税な制度を活用するところから始めるべきでしょうね。

エンジェル税制のことを知って「めっちゃお得じゃん!」と思っていたのですが、じっくり調べてみると富裕層のお遊び的な制度と感じてしまいました。。

もちろんエンジェル投資を真面目に検討する、投資玄人は検討に値する制度です!

ただ、私が想定する読者は投資の初級・中級者の方にはまだ早いですね。

着実な節税制度である4つの制度を優先的に活用しましょう


最後までお読みいただきありがとうございます。
良い機会なので、私と一緒にお金の勉強を始めませんか。
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