コンテンツにスキップ

あなたの同僚も５人に３人が投資してるかも？【2020年のつみたて投資】

アイキャッチ

この記事で伝えたいこと

「投資といえば富裕層がするもの」というイメージを覆す、30代の積立投資の実態を調査レポートから解説します。

「投資といえば富裕層がするもの」というイメージありませんか？

実はそんなこと無いんですよね。野村総研の最新レポートからこんなクイズを出してみました。

積立投資をしている人の年収は「300〜500万」の人が一番多いんですって！

1,000万円の投資信託を買ったり、2,000万円の仕組債を買ってみたり、、そんなゴージャスな投資は富裕層が対象です。一方で、コツコツと地道に投資する方法は、誰でもできるものに近づいています。

野村総研の2020/7の調査レポート『サラリーマンの貯蓄感覚が変化、広がる積立投資』をもう少し詳しく見てみましょう。

サラリーマンの5人に1人は積立投資家

アンケートの概要を確認しましょう。

  • 2020/3に実施
  • インターネットアンケート
  • 全国の25〜65歳の労働者、62,428名が対象

調査結果によると、サラリーマンの５人に１人は積立投資家のようです。

参考資料

グラフにするとめっちゃ少ないですねｗ

ただ、あなたの職場の５人に１人は投資をしているのが事実です。着実に増えているってことがわかりますね。

ちなみに、30歳前後は24%と他の年代よりも高いという特徴があります。

積立投資は複利の効果がガッツリ効いてくる投資方法です。当然、期間が長く取れる若者のほうが有利になります。

最近はSNS等でもこういった情報に触れる機会が増えてきた事もあって、若者の方が投資に足を踏み出す傾向が強いのでしょう。

年収500万くらいが多い

「いやいや、年収高い上位20%が投資してるんでしょ？」

こう思った人もいると思うので、「20%の内訳」も見てみましょう。最も積立投資が盛んな30代の年収別の調査結果があります。

参考資料

積立投資に関しては、年収が高い人に偏る傾向はあまりないそうです。

調査レポートでもこんなコメントがありました。

積立投資は年収中位層が拡大の原動力となっている様子がうかがえる。

...ホントですかね？笑

THE・30代に突入した私の感覚だと、そもそも年収500万前後が多い世代だから割合が多いだけのように見えます。30代で700万稼いでる人は立派だと思いますもん。笑

30代の年収分布と積立投資家の割合

違和感あるので、30代の年収分布と比較して見ましょう。

国の調査では年代別の数字が公表されていないため、DUDAが公開している年収分布を参考にしましょう。

参考資料

前述の野村総研アンケートと合わせて、30代の年収分布（青）と全体に占める積立投資家の割合（緑）を出してみました。

２つびっくりすることがわかりましたね。

年収500万以下でも、５人に１人は積立投資家

30代の平均年収は約452万円のようです。ただし、社長や役員もザラに増えてくる年代であることを考慮すると、中央値はもっと低いでしょうね。

ただし、年収が低いからと言って積立投資をしていないかと言うと、やってます。

全世代平均と同じく、20%の人が積立投資をしているようです。

年収が低いから投資ができないなんてことはなく、節約などの工夫で資産を築いていく人がいるのは良かったです。

年収700万以上なら、５人に３人がつみたててる

こちらの方が驚きでした。

年収700万以上の人は30代の8%を占めますが、約6割の人は積立投資をしてそうです。

個人的な感触ですが、年収と金融リテラシーはある程度比例すると考えています。自由になるお金が多い分、効率的に生きるにはどうすればいいかを考える機会も増えます。

もしあなたがこの高収入ゾーンにいるのに積立投資を考えたことが無いなら、まずは勉強してみたほうが良いかもしれないですね。

今回の分析の注意点が１つ。

野村総研の調査した母集団とDUDAの年収分布の母集団が異なる点です。特にDUDAは「会員の年収分布」だそうです。企業の調査結果同士をぶつけてるので、もしかしたらずれた結論の可能性もあるのでご注意ください。

ただし、30代は転職市場で最も活発な年代なので、DUDAの信頼性はある程度高そうです。野村総研もシンクタンクとして名高いので大丈夫でしょう。

最後までお読みいただきありがとうございます。
良い機会なので、私と一緒にお金の勉強を始めませんか。
まったり更新していくので、X（@kinikuse）もフォローいただけると幸いです。