結果の読み方 — 資産推移とキャッシュフロー表
シミュレーションを実行すると、ダッシュボードにいくつもの数字とグラフが並びます。情報量が多く、最初はどこから見ればいいか迷うかもしれません。判断に効く順番で、読み方を説明していきます。
まだ結果を出していない人は、先にはじめかたから進めてください。
対象画面
「ダッシュボード」タブ
本人・配偶者を切り替えるタブはありません。世帯合算の結果として表示されます。
このページで分かること
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概要カードの4つの数字が、それぞれ何を意味するか
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資産推移グラフのどこを見て判断するか
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収入自立チャートで、給与以外の収入が支出に追いついたかを見る方法
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キャッシュフロー表で、税金・社保の重さを確かめる方法
1. まずは概要カードの4つ
画面の上のほうに、 "シミュレーション概要" として4つの数字が出ます。ここだけで、計画のざっくりした健康状態が分かります。
| カード | 何を表すか | ここを見る |
|---|---|---|
| 予定FIRE年齢 | あなたが設定した、経済的に自立したい年齢 | 前提としての目標 |
| 予定リタイア時期 | その年齢を西暦に直したもの | いつの話か実感する用 |
| 生涯最大資産額 | シミュレーション期間で資産が最も多くなる金額 | 資産のピーク |
| 資産寿命 | 総資産が0を下回る年齢 | いちばん大事な数字 |
とくに見てほしいのが、いちばん右の "資産寿命" です。ここが想定寿命より手前で来てしまうと、途中でお金が尽きる計画だということになります。数字の後ろに「+」が付いていれば、想定寿命まで資産が持ちこたえている合図です。まずは資産寿命の欄に「+」が付くことを目指してください。
2. ライフステージと資産推移グラフ
概要カードの下には、開始・FIRE・年金開始・想定寿命といった節目を年齢の軸で並べた "ライフステージ" が出ます。FIREしてから年金が始まるまでの「収入が細る期間」が長い人ほど、そこを資産で埋められるかが計画の勝負になります。
その下の "資産推移グラフ" は、資産が積み上がって、リタイア後に取り崩されていく形を線で見せてくれます。見るポイントは2つです。
- 山の高さ(ピークでどこまで積み上がるか)
- 右側の下がり方(取り崩しでゼロに向かわないか)
きれいな山を描いて、右端まで地面に付かずに済んでいれば、いまの前提では計画が持つということです。逆に途中でストンと0に刺さっていたら、生活費かFIRE年齢か、どこかの前提を見直すサインです。
グラフの点にカーソルを合わせると、その年齢の期末残高・年収(額面)・税社保・実質支出・年間収支が吹き出しで出ます。「この年、なぜ資産が減っているのか」を追うときは、ここを1歳ずつ見ていくのが早いです。
3. 収入自立チャートで「毎年の入り」を確かめる
資産推移グラフのすぐ下に "収入自立チャート(給与以外の収入で支出を賄えるか)" が並びます。資産推移グラフが貯めた資産が寿命まで持つかを見る図であるのに対して、こちらは毎年の入りが生活費に追いついたかを見る図です。同じ計画を、別の断面から見ています。
横軸が年齢、縦軸が金額です。給与以外の収入を積み上げた面と、年間支出+税・社会保険料の線を重ねて表示します。
| 要素 | 中身 |
|---|---|
| 積み上げの面 | 公的年金/企業年金・iDeCo/配当・分配金/不動産・雑/副業・事業/その他/勤労収入の7系列 |
| 「給与以外 合計」の線 | 勤労収入を除いた6系列の合計。積み上げのどこまでが給与以外かを示す境界線 |
| 「年間支出+税・社保」の線 | その年に出ていく金額 |
勤労収入だけは最上段に、面の色を薄くして置いてあります。給与以外の高さと支出線の位置関係を読み取りやすくするためです。
収入自立年齢とカバー率
チャートの上に、2つの数字が出ます。
- "収入自立年齢":その年齢以降、シミュレーション最終年まで一度も支出線を下回らない最初の年齢
- "最終年カバー率":最終年の「給与以外の収入 ÷ 支出線」(整数%・切り捨て)
収入自立年齢は、最初に交差した年齢ではありません。教育費の山などで交差が行ったり来たりする計画では、一瞬の交差を「自立した」とは呼べないためです。一度上回ってから下回り、あとで達成し直した場合は、その経緯も注記として表示されます。
カバー率が100%に届かなくてもFIREは成立します
画面にも同じ注記が出ますが、ここは誤読が実害につながるので繰り返します。
カバー率は FIRE 達成判定とは独立した参考指標です。資産の取り崩しを併用する戦略では、カバー率が 100% に届いていなくても FIRE は成立します。
資産を取り崩しながら暮らす計画では、給与以外の収入だけで支出を賄いきる必要はありません。「資産が寿命まで持つか」の判定は、上の資産推移グラフと、このページの冒頭で説明したシミュレーション概要の "資産寿命" で行ってください。
積み上げに入らない収入
退職一時金・iDeCoの一時金・住宅や車の売却代金は、積み上げから除外しています。 単年だけ突出して「恒久的に賄えるか」の判定を歪めるためです。除外した金額の全期間合計は、計算根拠のチップで確認できます。
支出線は年間支出+税・社会保険料ですが、配当の源泉税と退職一時金にかかる税は差し引いてあります。対応する収入をすでに手取りで計上したり、積み上げから除外したりしているため、二重に数えないための調整です。
配当・分配金は源泉徴収後の手取りで積み上げます。再投資に回している期間は現金化されないため、この面には出てきません。 払い出しの開始時期は投資タブの受け取り方の設定と計画FIRE年齢に連動するので、収入自立年齢もその設定の影響を受けます。
4. キャッシュフロー表で「日本の重さ」を確かめる
LIFIREの本領は、その下の "キャッシュフロー表" にあります。1年ごとに、こんな列が並びます。
| 列 | 中身 |
|---|---|
| 年齢 / 年度 | その行が何歳・西暦何年か |
| 収入(額面) | 給与、年金、児童手当、退職金などの合計 |
| 税金・社保 | 所得税・住民税・社会保険料の概算 |
| 支出 | 生活費、住居費、車、教育費、保険、医療費など |
| 年間収支 | 手取りから支出を引いた、その年の増減 |
| 期末資産 | その年の終わりの資産合計 |
ここで注目してほしいのが "税金・社保" の列です。額面の収入からこれがごっそり引かれる様子が、年ごとに見えます。とくにFIREした翌年の行に注目してください。収入が止まっているのに、住民税は前年の所得をもとに請求され、負担として残っているはずです。 この「1年のラグ」こそ、海外製の計算機では拾えない日本の現実で、LIFIREをつくった理由の一つでもあります。
行を開くと、退職金にかかる税金の内訳など、計算の根拠まで確認できます。表はそのままCSVでも書き出せるので、じっくり眺めたい人は手元に落として見てみてください。
数字はいじり倒してナンボ
一度出した結果は、あくまで「いまの前提ならこうなる」という一つの絵です。
FIRE年齢を2歳ずらす、生活費を月2万円削る、といった変更で結果がどう動くかを試すほど、自分にとっての現実的なラインが見えてきます。
次に読む
概要から表まで読めるようになったら、次は市場の変動を織り込んだ検証に進みましょう。「暴落が来たら?」「本当に成功するのは何%?」といった問いに答える分析機能のページを、順番に用意していく予定です。
- 暴落テスト(準備中)
- モンテカルロ分析(準備中)



